2step disc reviews for friends & lovers

*最速のレビューはrelease infoの方で。

2001/09/31 (In arrival of the order)

DJ Eμ(SeX@Planet cafe,Hamamatsu)'s seletions:

  Macy Gray feat. Erykah Badu: Sweet Baby (Epic)
12": Sweet Baby (8 Jam Remix,Original),Hey Young World Part 2 (671882-6)
*テロの影響か?海外通販(City Sounds)の荷物がいつまで待っても届かず、個人的には不作の今月。あぁ、でもこの1枚で救われましたよ。史上最もピースフルな2stepと断言!テロも戦争も反対!(Eμ )

  Dido: Hunter (Arista)
12": Hunter (MJ Cole remix),Take My Hand (Rollo & Sister Bliss remix) (74321-885451)
*Popフィールドではすでに大ブレイク中らしいDido嬢。で、彼女の声、私には完全にツボなのでございます。Sinead O'ConnorやDolores O'Riordan(The Cranberries)にも通じる、いわゆるアイリッシュ系シンガー独特の歌い回しにMJの上品なサウンドがぴたりハマった佳作。(Eμ )

  Ed Case+Sweetie Irie: Who? (Columbia)
12": Who? (Main mix,The Wideboys remix Dub,Jon Carter's Screamin' Abdabs mix) (671830-6)
*The Wideboysのビートって実は踊りにくいって声もチラホラ耳にするのですが…。これはもう、そんなことお構いなしにヘヴィロするしかないでしょう。彼らにしてはBPM早めなのも好感触の理由か?(Eμ )

  Basement Jaxx: Jus 1 Kiss (XL)
12": Jus 1 Kiss (Extended mix,Sunship remix,Boris Dlugosch & Michi Lange's BMR Re-edit) (XLT136)
*Sunshipの4 2 Da Floorものってことで話題の1枚ですが、自身のアルバムで聴かれた4×4ものとはかなり違う感触。てか、4つ打ちで展開してない部分の方が多いし。まあ、曲自体も含めて、普通 の出来ですね〜。(Eμ)

  Maxwell D: Serious (4 Liberty)
12": Serious (Original Club mix,Jameson remix) (LIBT12-046)
*もはや私のレビューの常連さんですね(笑)Jameson。実際、いい仕事してますもんね。音も一発でそれと分かるくらい、オリジナリティあるし。Originalは個人的にイマイチだったこの曲も、Jameson remixによって見事再生!(Eμ)

  Harry: Sex Go Round (White)
12": Sex Go Round (×3mixes) (0927-406660)
*こちらもSide-BがJameson仕事。意表を突くヴォーカルものですが、相性に問題なし。こうなったら、次は女性ヴォーカルものを期待するしかないでしょう!(Eμ )

  City High: What Would You Do? (Interscope)
12": What Would You Do? (Album Version,Instrumental,X-Men Vocal remix) (INT97617)
*いわゆるヴォーカルの倍速感がいい感じに出た好盤。R&B曲の2step remixはこうでないと!と改めて実感したわけです、はい。X-Men仕事にしては、かなり突き抜けたキャッチーな仕上がりに、ちょっぴり驚き。(Eμ )

  Subway Saints Vs Troublemakers: Move Dem Body (Promo)
12": Move Dem Body (RR001)
*何だかんだ言いながら、ラガものもまだ買ってます。あんまりかけないけど(笑)。(Eμ )

  Dope Trax Volume One: Funkidope (Dope Trax)
12": Funkidope,Slip Sliding,Funkidope remix (DTRX001)
*何だかんだ言いながら、トレックものもしっかり買ってます(恥)。好きなんだけど、多分かけないよな〜。(Eμ )


  Maryann Farra & Satin Soul: Never Gonna Leave Me (Brunswick)
LP: Never Gonna Leave Me (BL754207)1975
*最後はいつものお約束「転ばぬ先の一枚」。これは、一部に熱烈な愛好者を持つブランズウィック・レーベルのタイトルの中でも、特に人気の高い1枚ですね。全曲粒揃いの名盤ですが、とびきりキュートなタイトル曲などは、ついつい2step盤のリリースを期待してしまいます。誰もやらないなら、私がやってしまおうかしら?(恥)(Eμ )

back to top


Ago(Garageee@JB's,Nagoya)'s selections:

  Honeyfunk : Victom Of Love (Honeyfunk)
12" : (4versions) (???)
*今月本筋では一押し、腰で踊るR&Bもの。シルキーな女性ヴォーカルにキラキラな上音、ボトムは抜群にタメの効いたラガ/ダブ/ファンク。曲も含め最高。(Ago)

  Etienne De Crecy : Scratched Volume 2 (Solid)
12" : Scratched (DJ Hype "Kill The Purists"Remix,Les Diamantaires Remix,Demon Remix)(SLD035 EP2)
*ヘヴィローテーション。自分的にHypeの仕事ではベスト。Nauhtyのスタイルより100倍好きだ。WookieのDown On Meにケンカ売るようなベースラインとオルガンをフィーチャーしたジャングル感強いビッグチューン。ブルージーで哀愁たっぷりな女性Voと派手なブレイクが往年のハードコア/レイヴの薫り。フロア映え抜群。(Ago)

  Mr.Magic : O'bleek Intelligence EP (O'bleek Intelligence Recordings)
12" : A Deep Thing, O'bleek Intelligence (OBI001)
Milo : Got to Get Started (O'bleek Intelligence Recordings)
12" : Got to Get Started(Original, Toxic O'bleek Mix) (???)
*水色のスリーブにオレンジのレーベル、O'bleek Intelligence Recordingsは抜け駆けしたい人には今一番おすすめかも。独特の内省的でオブスキュアな音像と先行く音響構築。Zed Bias/Phuturistixに近いけれど、明らかにUKガラージもR&Bもルーツにない感じが新しい。Mr.Magicはケムい、というよりもサウナで浴びる湯煙りのような気持ちよさ。A Deep Thingは幾重にも編み込まれたストリングスやエフェックト音の中を、ハウスライクな図太いキックが走る最高のレイドバックチューン。Miloの方はとにかくToxic O'bleek Mixが狂いすぎ。女声ヴォーカルの甲高いタイムストレッチも叩き付けるピアノリフもパロディのようにエフェクト過剰、テクノ風のベースラインがかなりダークに突き上げる。唯一リズムだけが淡々と2STEPのフォーマットを刻んでいるけれど、これまでのガラージとは全く違う方向にフロアが持っていかれるはず。是非。(Ago)

  Felon : Get Out (???)
12" : Get Out (12FELON001)
*激渋。ハネの効いたチョッパー風ベースにユニゾンで鳴るダークなキーボード、抑えた感じの女声ヴォーカルもかなり黒いブギーファンク。これにシンプルな2ビートのドラムてのが男前。ヘヴィーローテ。(Ago)

  DJ Daryl B : I Just Can't (Trick)
12" : I Just Can't (Original,DJ Daryl B's 2STEP Mix) (TRK008)
*今一番好きなアッパーな4 to the floor、というよりほとんどガラージ・ハウス。Daryl Bはカバーものが多く2STEPより圧倒的に4×4のがイイ。怪しいぜ。というかEμさん、これもどうせカバーなんでしょ? 以前の反則アンセム"Street Life"でもこれ2STEPか?と思ったけど、これも完全に開き直った快楽主義4×4で間違いなく一気にフロアが華やぎマス。(Ago)

 

PMT : Koma & Bones Remix (Big Fish)
12" : Deep Water (Koma & Bones Remix,Wookiee Slut Extended Vocal Mix) (ACE008R)
Koma & Bones : High Rollin' (TCR)
12" : High Rollin' (Original Mix,Rennie Pilgrem Remix) (REN3057)

*圧殺ベースKoma & Bones。TCRからのHigh Rollin' は、Original Mixでの抑えた感じのジャジーなブレイクビーツがカッコ良すぎ。単調なベースラインと延々ループするクラスト風のトビ音もジワジワ効いてくる、フルサイクル的展開のニュースクールブレイクス。PMT Remixはちょいゴスめな女声ヴォーカルもので、完全にスピードダウンしたドラムンベーストラック。隙間をメリメリ埋めていく極悪なベースに感無量 。Lee Coombs同様のバカ騒ぎで終わらせないハードブレイクス。(Ago)

  Slop Shop : Transzendenz Express (Poets Club Rec.)
12" : Transzendenz Express (Version,Jimi Tenor Remake) Diamanda (PCR019)
*Transzendenz Express (Version)を45回転でPhuturistixのようなスピリチュアルな2STEPに。軽くBPMは150超えるが、Scarface LiarやMr.Shabzなんかのスピード違反組と暴走族結成中でそろそろこんな感じもアリでしょ。(Ago)

  Ed Case & Sweetee Irie : Who? (Colombia)
12" : Who? (Main Mix,The Wideboys Remix Dub,Jon Carter's Screamin' Abadabs mix) (CB181)
Ed Case, MC Melody & Specialist Moss : Trust We (Middle Row)
12" : Trust We (Original,Carl H Mix,Club Mix) (MDR013)
*ハンパなメローものが無くなり、軽快なラガもの一直線で絶好調の変態。 Sweetee Irieが絡むと完璧。Who?はカラッと乾いたドラムの間をトコロ天のように捻りだすブリブリ割れたベースにサムアップ。Wideboys Remixは笑えるほど強引なWide流儀。意地でも自分等好みのメロを作り出してブギートラックに載せる。せわしなさ度で最近でもベストだけど、クラブでかけると少し音圧は弱い? Trust We!はSuburbun Lickでの芸風まんまの超ランブリンなラガアンセム。爆発。とにかくEd Caseはベースの偏執狂ぶりに尽きる。にじみ出る下町感も、ロンドンの混血カルチャーの伝統。控えるアルバムもめっちゃ楽しみ。(Ago)

  Angel Farringdon & Stone Kold Stepa : Socca Rumba (Green and Sticky)
12" : Socca Rumba (Full Vocal Mix,Instrumental) (GAS003)
*Socca Rumbaってタイトルのイメージ通りのラティーノ・ナンバー。スパニッシュギター、ホイッスル、パーカッションを効果 的に配しながら、タイトでクールにまとめたイマドキなトラック。MCがNEAT似なこともあって、Piano LocoやBack Up,Back,Up,Back Upをぐっとアンダーグラウンドにした雰囲気。ジャズ系必須。(Ago)

  Sophie Ellis Bexter : Take Me Home (Polydor)
12" : Take Me Home (Mr.Shabz Remix,Sweet P Vocal Mix) (SEB4)
*Mr.Shabzはジャストなビート感に人工甘味料多め。でもそこイイ。これも要は丸太のようなサブベースののたうちと、Sophie Ellis Bexterの白くフェアリーなヴォーカルを聴かせたいがための、ほんと内容的にはそんだけの曲。なんだけどこういう白人臭い突き抜ける爽快感は自分としては欠かせない。(Ago)

back to top

Eraguru(2step:Rewinds!!!/drumnbass.org)'s selections:

  DE CRECY, Etienne: Scratched Volume 2 (XL)
12": Scratched (DJ Hype "Kill The Purists" remix, Les Diamantaires remix, Demon remix) (XLR 130)

*RMX&本人の曲も含めて、今まで2step的なHYPEのトラックでここまで歌を活かした曲は初めてなんじゃないだろうか?最近、2stepを作っているという人に、結構会う機会が多いんだけど、その時にいったい2stepのキモってなんだろう?と考える。そして、僕なりの答えのひとつに「garage(house)の構造やフレイバーを基本に、break beatsやdrum'n'bassなどの様々な要素を取り込んでいる」というのがあり、更にその中での大きな要素のひとつ、vocalを如何に活かすのか?って部分が、多くの2stepに取り組んでる周りのトラックメイカーには欠落している。beatが2step的であれば、2step/garageとして成り立つんじゃなくて、それにプラスgarageの要素が加わることが重要。そういう意味では、いわゆるTrek系のtrackで、vocalなしに2step/garageとして成立させるのは、半端ではなかなか出来ない。trek系にしてもUKの現場ではMCに助けられている部分が多分にあるということを鑑みると、break stepを極めたHYPEが、vocalへアプローチすることで得られた結果として、こういうメチャ格好良いrmxが出てきたことは喜ばしい。(eraguru)


  JJ LOUIS & JADE LION feat BANTON: Ruff,Tuff & Ready (remixies)(UNIT5)
12": Original,Osmosis mix,Sunshine mix,Radio Vocal mix(UNIT5009)

*タイトル通りのRuff&TuffなラガMCに重量級のbass、beatはDreem Teem vs Artful Dodgerのパターンを踏襲、ハウス的なラテンピアノをfeat.したものや、スパニッシュギターをfeat.したもの等、どのmixもとにかく格好良い!これをmixの流れの中で、いかに美味しいところでDropしようか?毎回、Playの度に考えるだけもワクワクします。笑。(eraguru)*クレジット修正01.11.26


  GANGSTER BEATZ: Gangster Beatz (Public Demand)
12":vocal & intrumental (PPDT 64)

*Jazz Funkでも、フルートものの大好きな僕としては、これはもうバッチリの直球勝負。Rare Grooveと2stepの相性の良さは、Who's The Better Man-Godfather rmxや、Liferide 2001でも証明されていますが、クラブミュージックへの入り口がRare Grooveだった俺達の、あの頃の未来が2stepだったことに間違いはなかったと納得の一枚。笑。(eraguru)


  SHADE SHEIST: Where I Wanna Be (London)
12": Where I Wanna Be (extended original version, clean radio version, Dubaholics r&b "Switch" mix - explicit, acapella) (LONX 461)

*R&Bからごく自然に超アッパーなBASS攻撃に転ずるDubaholicsの最近の音圧とスピードに、気がついたらやられてました。昔は気の抜けたWideboysなんて風に思ってましたが、最近のドべースなrmxで、見直しました。マシンガンのように連射するBASS=ラブ。笑(eraguru)


  JAHEIM: Just In Case (Warner)
12": Just In Case (Dubaholics "Rollers Revival" 12" mix, radio edit, instrumental) (W 564T)

*初夏のUKで、盛んにヘビーローテーションされてたこの曲。いい曲ってのは、気がついたら耳を奪われてるものです。そして、これまたDubaholics。R&Bもののrmxさせたら、もうピカイチですね。歌とマシンガンベース。最近のJameson等にも通 じるパターンだけど、Jamesonよりはメジャーな佇まいです。笑。(eraguru)


  NESHA: Young Sexy Dangerous (Props)
1-sided white label 12": (PRLVS 015)
*Test Press。NeshaのNewは、やっぱりStickyの制作かな? 謎な水の滴る系のサンプルではじまるトラックは女性MCがカットインしてくる辺りからMis-Teeqみたいな感じに。つんのめるビートにイケテルトラックには最近つきものの強烈なBASS音、Agent-XとBump'n'Flexの最近の肌触りにStickyな繋ぎにくい(笑)Beatが合体ロボで、メジャー感アップ。彼のトラックにしては、温度の高い感じが今回の特徴。カッコイイ!(eraguru)

  HARRY: Sex Go Round (Jameson mixes) (unknown label)
12": 3 versions (HARRY 001)

*Playの最初にどんな曲を持ってくるか?キャッチー過ぎてもダメだし、地味すぎてもダメ。インパクトがありながらもジワジワと中くらいに上がっていく渋カッコイイ曲がいい。そういう意味ではジワジワと上がってくる感じがぴったりのトラック。Jamesonの2バース目でいきなりアゲアゲのBASSが登場っていつものパターンではなく、常に鳴り響く押さえ気味のでも野太いBASSが、フロアの熱をキープしながらも次の曲への期待感を高めてくれて最高。(eraguru)


  FABULOUS BAKER BOYS: Oh Boy (remixes) (FBB)
12": (FBB 008)

*ズンドコ系的には久々の登場、ネタのRAVYなウワモノやMCののん気なイナタさ、チャラい女性コーラス、でも好きですね〜。女の子に受けないんだろうけど。笑。(eraguru)


 

UNITED GROOVES COLLECTIVE featuring SHELLEY DEE: Madness (United Grooves)
12": Madness (Jeremy Sylvester remix & DND remix) (UG 010)

*胸キュン委員会2001としては、Ayia Napa 2001 The Albumにて、B-15"Feel So Good"、Masterstepz"Sorry"に続いて待望のリリース。これも"Sorry"並に地味な展開の曲だけど、それでもShellyの唄うメロの切なさにはあがなえない魅力が。笑。AsylumのJeremyによるマンマAsylumのrmxがgood。DND rmxは渋過ぎかな。(eraguru)

  GABRIELLE: Rise Underground (incl. remixes by Wookie, M Dubs, Sunship, Zed Bias, etc.) (Go Beat)
limited 3xLP: (5439801)

*実は大好きなSunshine Wookie rmxを、僕は持ってなくて探してます。で、UKのレコ屋のリストに出てたので、速攻注文したら、何故かアルバムが届いてしまった。ま、値段はシングルのままだったのでいっか。笑。等と思いつつ周りのDJには、いまいち評判のよくないこのアルバムを聴いてみると意外にも結構良い。(eraguru)


  OMAR: Something Real (Oyster Music)
12": Something Real (10 Degrees Below vs X Men remix, radio edit, X Men dub & instrumental) (OYST 2)

*さてこっからは、大阪心斎橋SYFT Recordsの新品投げ売りコーナーによる「山ほど眠ってるぞ美味しいネタ」コーナー。笑。DANEやCITY HIGH等のRmxで最近、結構見直したX-MENの去年の仕事。OmarのAcid JazzyアンドRoomyな音響とX-Menのカチカチサウンドが、絶妙の混ざり具合で今聴くとかなり新鮮。家で聴くよりフロアでデカイ音で鳴らしたときの感じが、面 白そう。\300也。(eraguru)


  DANE: Another Lover (Arista)
12": Another Lover (X Men vocal mix & "Dark" dub, Blacksmith "R&B Rub" mix, Fyrus full mix) (74321 863411)

*引き続きSYFT Recordsより。AGOくんが既に前にReviewしてますが、X-Menによるrmxは元相方Wookieのいいとこをメジャーに展開しているって感じのrmxで正にgarageなSound。そして、密かに裏面 ではStickyの変名(with Jason Kaye)Fyrusによる、ストレンジなrmxも収録で実にお買い得。\600也。(eraguru)



back to this month's index

back to home